My Car List

1)三菱フォルテ

2)マツダ ファミリアカブリオレ

3)三菱 ミニカダンガンZZ

4)マツダ サバンナRX−7Limited

5)スズキ カプチーノ

6)トヨタ チェイサー

7)プジョー 205GTi

8)ホンダ S2000

9)シボレー カマロ Z28

 

1)三菱 フォルテ

◎概要:私が初めて所有した車、それが三菱 フォルテです。もっとも三菱 フォルテといってもご存知の方のほうが少ないと思いますが、ようするに三菱の商用トラックで、日産のダットラみたいな形をしています。ピックアップトラックというと最近はやりでカッコイイイメージがありますが、私のフォルテは当時三菱ディーラーでバイトしていた友人から下取でまわしてもらったバリバリの商用車で、サイドにおもいっきり”○○建設と社名がはいっているサビサビのボロ車でした。当時、大学2年の頃の私はバリバリのバイク乗りで、”俺が車に乗る時は、俺がおやじになったときだ!!”と公言していたのですが、以外にその時は早くきてしまいました。もともとバイクをサーキットに運ぶために貰った車でしたが、バイクと比べて天と地ほどの差がある快適さと、雨でも濡れないという大きな魅力に、すっかり車にはまってしまいました。

◎走り:走りを云々言う車ではなく、動くだけでOKでした。しかし、以外にタフなエンジンとタクシー顔負けのコラムシフト!4速マニュアルを駆使しての走りはなかなか爽快で、当時乗っていた300kmマシンのZZ−R1100には比べるまでもありませんが、それでも高速で140kmはでました。

◎居住性:これがなかなかGood!乗り心地こそトラックでしたが、ベンチシートのため前に3人乗れるので、友達とあちこちにでかけました。キャビンが小さいためクーラーもガンガンききました。カセットはおろかラジオすらついていませんでしたので、ラジカセをつんでヘビメタをガンガンならしながら運転していましたので、はたから見るとあやしさ満点でしたが・・・荷物の積載能力はもちろん満点で、引越し等に重宝しました。

◎まとめ:結局、半年後に車検が切れたために廃車になりましたが、プリミティブないい車でした。雨の日でもバイクに乗っていた”バイク命”の私が車に乗るようになった、偉大な記念すべき車で、荷台に乗ってドライブしたりと思い出深い車でした。しかもタダ。今でも知人は”あんなに荷物の乗せられる車はなかった・・”と廃車にしたことを残念がっています。

2)マツダ ファミリアカブリオレ

◎概要:三菱フォルテですっかり車に目覚めた私は、バイクを売って自分の車を買う決意をしました。バイクを売って手に入れた50万円の予算、バイクに近い感覚ということでオープンカー、便利な4人乗り、この3つの条件を満たす車が”マツダ ファミリア カブリオレ”でした。車両本体45万円。ヨーロッパ風のなかなかスタイリッシュなボディにオープンエアの楽しみを持つこの車は、価格以上の満足をもたらしてくれました。

◎走り:1.5リッターターボのエンジンは必要十分で、1t以下の小型なこの車をキビキビと走らせてくれました。しかもこの車はエンジン以上にボディと足回りがしっかりしており、速くはなくても車を操る楽しさを教えてくれました。

◎居住性:オープンカーといえどもベースはファミリアですから、大人4人が不足なく乗車できました。リアウインドウもガラスで見やすく、オープンにするのも簡単で、遊び車としては最高!でした。

◎まとめ:不満のないとてもいい車で、1年半ほど故障もなく愛用していましたが、ある夏の日、箱根のターンパイクをドライブしている時にタービンがブローしてしまい、短い付き合いは終わりました。丁度その一週間ほど前から急にフケがよくなり、”お、調子いいじゃん”と思いましたが、今思うと消える前のロウソクのような最後の一花だったようです。知人にただで譲った後、中古のタービンで復活したこの車は、その後後輩の手に渡り、新しい人生を歩んだそうです。

 

3)三菱 ミニカダンガンZZ

◎概要:不慮のトラブルで愛車をなくした私を不憫に思った友人が、”俺、ロードスター買ったからやるよ”とタダでくれた車、それがミニカダンガンです。ああ、もつべきは気前のいい友達だ・・

◎走り:550ccとはいえスーパーチャージャーをつけ、車重600kgあまりのこの車はバリバリの走り屋使用で、強化クラッチ、強化サスとあいまって、その名のとおりダンガンのようにカッとぶマシンでした。三菱の車らしく低速からグっと加速し、ほとんどロールせずにコーナーを駆け抜けるこのマシンは、車にのってしばらく眠っていた私の”走りの魂”に火をつけ、次のRX−7購入へと私を進ませるのでした。

◎居住性:今まで乗った車の中で最悪でした。広さはまだいいのですが、先先代オーナーがスプリングを自分でカットしていたため、乗り心地最悪、内臓が揺すられる車でした。最初にこの車を手に入れたとき、鎌倉まで友人とドライブにいったのですが、あまりの乗り心地の悪さにぐったりして1日中鎌倉で昼寝していました。これまた先先代オーナーの趣味で、ダッシュボードに変な黒人のバネ付きマスコットがついてましたが、運転中は振動でたえずフロントガラスに頭を打ちつけ、ガチャガチャいっていました。

◎まとめ:結局3ヶ月くらい乗り、次のRX−7の下取りになったミニカダンガンですが、ライトウエイトマシンの楽しさを教えてくれたいい車でした。体によくないのがタマにキズでしたが。ちなみに25万円で下取されたことを知った友人は、”そんなに高い値がつくのなら、俺が売ればよかった・・・”と少々後悔しているようです。

 

4)マツダ RX−7Limited

◎概要:私が最初にRX−7に出会ったのは、高校3年のギリシアのサマースクールの時でした。当時、まったく車に興味のなかった私ですが、海岸沿いをぶらぶら歩きながら、”なんで日本車はカッコイイ車がないんだろう”と思いながらヨーロッパの車を眺めていたその時、縦列駐車の中に一台のスポーツカーを見つけました。くさび型の典型的なスポーツカーのフォルムに惚れた私は、リヤに”MAZDA”という日本のメーカーのエンブレムを見つけた時、驚きと同時に”俺の最初に買う車はこれしかない!!”と心に決めたのでした。実際は、三菱フォルテになったのですが・・・

実は、最初にファミリア カブリオレを購入する際にRX−7と非常に迷ったのですが、”そろそろ俺も大人だから、走りは卒業かな・・・フッ”と血迷ったあげく、断念したという経緯がありました。結局、RX−7を買うことになったのですがら、人間キャラクターに合わないことはするものではありません。今だにスポーツカーに乗っている私は、いったいいつ大人になるのでしょうか。

◎走り:RX−7の走りは、まさにピュアスポーツそのものでした。どこまでもスムーズに吹けあがるロータリーエンジン、50:50のバランスのいい重量配分がもたらす優れた運動性能、軽い車重に185馬力のパワー等、期待を裏切らない走りを見せてくれました。特に、自分を中心に旋回するコーナリングフィールは、スポーツカーならではのドライビングフィールでした。その頃、丁度友人もATのスカイラインからMTのGTS−4に乗り換え、高速にワインディングにと好バトルを繰り広げました。

◎居住性:スポーツカーとしてのRX−7の居住性は◎です。タイトはコックピット、センターに配置された大型タコメーター、ダッシュボードからのびたウインカーレバー等、雰囲気は充分スポーティでした。もっとも後席はないも同然でしたが。ちなみに実家から独身寮に引越ししてくるとき、助手席まで荷物満載のこの車に無理矢理乗り込んできた同期がひとりいますが、フロントガラスにへばりつく彼を見て人間不可能はないもんだとしみじみ考えた記憶があります。

◎まとめ:かなり気に入っていたこの車は、約3年乗りつづけました。唯一の欠点が燃費で、リッター5km以上走ったことはありませんでした。最終的にはエンジンの調子が悪くなったので、知人に12万円で売りましたが、今でもいい車だと思います。

 

5)スズキ カプチーノ

◎概要:RX−7は非常にいいスポーツカーでしたが、そのよさを堪能するには法定速度+αの速度域とリスク、さらにガス代が必要でした。そこで、日常域でも楽しめるスポーツカーが欲しい!しかもライトウエイトスポーツの方が自分の好みにあっていると感じた私は、カプチーノとMR2、そしてスーパーセブンを候補にあげましたが、実用性と趣味性+予算のバランスのいいカプチーノを5台目のマシンに選びました。

◎走り:わずか66馬力ながら700kgの車重にFRレイアウト、小さいながらカプチーノは間違いなくスポーツカーです。RX−7の楽しさとファミリアカブリオレのオープンエアの楽しさ、さらにミニカの経済性を併せ持つこの車は、今までの車遍歴の中でもベスト・バイの一つでしょう。こんなに楽しいのに自動車税が年間8000円なんて・・・幸せ。排気量が小さいのでこまめにシフトチェンジを繰り返し、ターボパワーでテールスライドも楽勝、100km以下でも十分スポーティな走りが楽しめ、故障もなく、燃費もいい。洗車も楽。しかし、高速では80km制限・・・私の国家への寄付金は、今ごろどこかのガードレールの一部になっていることでしょう。

◎居住性:とてもタイトなコクピット。スズキもマツダに負けず劣らずスポーツカー作りが分かっている数少ないメーカーです。特に地面すれすれの低い着座位置とコキコキとよく決まるシフトは最高です。物理的にはとっても狭いんですけど。ちなみに同期の大馬鹿者が走行中に屋根をすっ飛ばすというハプニングもありました。後ろに車がいなくてよかった・・・

◎まとめ:以上、とても気に入っていた車ですが、訳あって手放しました。。。

 

6)トヨタ チェイサー

◎概要:訳あって足をなくして困っていた私ですが、捨てる神あれば拾う神あり。同じ部の先輩が新車を購入されたのでタダで譲っていただきました。車検は12月いっぱいで切れてしまいましたが、何せタダ。またしてもタダ。次の車探しの足として、めでたく私の6番目の車とあいなりました。

◎走り:昭和62年式と、かなり年式が古い車ですし、もともと走りを云々言う車ではありませんが、ただ走ってくれるだけで素晴らしい!ああ、車っていいなあ!と久々に思わせてくれました。なにせ、この寒空の中を自転車で移動していた私にとって、ヒーターの効いた車内は天国そのもの。初の直6エンジンでしたので、最初は少々じれったく感じましたが、慣れてくると上品な加速感に好感が持てました。ただ、ATが壊れていて、Dレンジに入れていても坂道で後ろに下がるのだけは恐いと思いましたけど・・・

◎居住性:私の車遍歴の中で、もっとも居住性のよい車であることは間違いありません。なにせ、初の4ドアセダンですから。しかもAT。しかもトヨタ。こういう車で4人乗車とかを体験してしまうと、2シーター車の存在自体がとても贅沢なものに感じてしまいます。まあ、2シーターは若いうちだけですね、楽しめるのは。次に2シーターが買えるころは、今度は体のほうがいうことをきかなくなってそうですから。

◎まとめ:めずらしくNAの車に乗りましたが、やはりNAのフィーリングの良さを再認識しました。後、次は直6エンジンでもいいかな、とも思いました。さて、次の愛車は何になることやら。

 

7)プジョー 205GTi

◎概要:チェイサーの車検も切れ、またもや足なしの身になった私は、次は実費で車を購入しなければならなくなりました。しかし、特に惹かれる車もなし。最初はFDでも購入しようかと思っていたのですが、それほど強く欲しいわけでもない車に150万円以上もだすのは、さすがに迷いました。しかも、今の財政状況でFDなんか買ったら、ガス代がでない。もっと、手軽に楽しめる車はないかなーと、車雑誌をパラパラとめくっていた時!このプジョーが目に止まったわけです。そういえば、私の車人生のなかでは、外車を所有したことはない。よく雑誌とかで”外車には、日本車にはないプラスアルファがある!”って書いてあるけど、やはり乗ってみないと分からない。値段も35万円と、とてもリーズナブル!これなら壊れても惜しくないし、外車初体験には丁度いい。スモールカーがはやりの時代だし、元祖ホットハッチマシンにも乗ってみたいし、サッカーで日本もフランスにいくことだし!と、なんでもありの理由をつけ、イケイケの勢いで購入してしまいました。

◎走り:馬力は120と、カローラなみです。しかし・・・レスポンスがいい!なにがどう、と説明しにくいんですが、運転していて非常にエキサイティング!な車です。マーチなみのボディに1.9リッターエンジン、クイックなステアリング・レスポンス、しなやかな足回り、185の太いタイヤ等々、いくつかのファクターを分析すれば、確かに走りが楽しい理由にはなるんだけど、そんな個々のファクターよりも、車作りのセンスの良さが体感できます。シビックの用に洗練されていないけど、ジャジャ馬な分だけ楽しく感じる。V−TECみたいに吹けあがりはスムーズではないけど、荒々しい吹けあがりとパワーの出方がレーシー。個々の要素が非常に単純なことなんだけど、プリミティブで楽しい!ということで大正解でした。どうして国産車は、こういう車がつくれないんだろう。別にターボじゃなくても、高等な電子制御なしでも、シンプルに楽しいのに、と思わせてくれる車です。

◎居住性:広さはまあ及第点といったところです。さすがに4名乗車では後ろが少々せまく感じます。トランクもさほど広くないし。でも、乗り心地はいいし、手動サンルーフもGood。また、エアコンやルームランプ等にフランス車らしいギミックがあり、外車オーナーになったことを実感させてくれます。そういえば左ハンドル車も初体験です。これで、将来ポルシェを買っても大丈夫?

◎まとめ:そういえば、自分で購入した車では、初のNACarです。ターボの加速もいいけど、やっぱNAのリニアリティのほうが自分にはあっているようです。これでFRならば・・・HONDAのS2000しかないか!!

◎追記:さようなら、プジョ〜。(2000.11.20)

 約2年間付き合った愛車プジョーだが、ついに先日、手放すことを決意。昨年からマイナートラブルが増加、エアコンが効かなくなったり、オイルが顕著に減るようになったり、マフラーが腐食していつのまにか脱落してたり(笑)と色々あったが、ついに先日エンジンがかからなくなった。JAFを呼ぶと、電気系トラブルとのこと。とりあえずジャンパーしてエンジンをかけ、GSTに飛び込み、バッテリーを新品に交換。これでしばらく大丈夫かな?と思った矢先に、またエンジンかからず。どうやら、オルタネーターがダメのようだ。修理代は10万円くらい。年式からして、今後もトラブルは増加する一方だろう。12月には車検も控えているし・・・悩んだあげく、結局GSTに無料で引き取ってもらうことにした。インターネットで探せば少しはお金になるかもしれないが、名義変更等に不安があるので断念。さようなら・・・

 この2年間、たしかにマイナートラブルはいくつかあったが、致命的な故障はなかった。むしろ、そのダイレクトなハンドリングやエンジンレスポンスを楽しむプレジャーが、トラブルによるマイナスイメージを上回っており、本当に所有して良かったと思う。素手に10年以上前のクルマなので、程度のいい中古車を入手するのは困難だが、もし205GTiに興味があって、程度のいいクルマが見つかったら、ぜひ所有してみることをお勧めする。現行の206とは違う、元祖ライトウェイトの楽しみを堪能できるだろう。

 さて次のクルマ選びだが、しばらく1年くらいはお金を貯めたいと思う。次のクルマが確定したワケではないが、購入したらスグにこのHPで報告するつもりだ。それまでは、MEGAWEBでウサをはらすか・・・。

8)ホンダ S2000

作成中

 

9)シボレー カマロ Z28

◎概要:っと言う訳で、いきなりS2000をすっとばしてカマロです(笑)。いや、S2000についてはそのうち、おいおいと書いていく事にしましょう。仕事の関係で、2002年8月からカリフォルニアのアーバイン(LAから1時間ほど南下)に異動になりました。悩んだ挙句、S2000は友人に売却し、さてアメリカでまたまた車探しが始まりました。S2000とお別れするのはサビシイけれど・・・やはり車選びは楽しいのう!当初は安全性を重視し、日本車にしようと思っていました(治安の悪いところや砂漠の真中で止まったら命にかかわるもんで)が、アーバインが全米一安全な都市と聞き、路線を180度変更。やっぱ、アメリカきたらアメ車だよね!ほら、ゴウに入ればゴウに従うべしとか言うしさ、どうせなら日本じゃ税金が高くて乗れない大排気量車がいいなぁ!キャディラックも捨てがたいけど、やっぱスポーツカーだろ。たとえステアリングインフォメーションがなかろうと、ブレーキが冗談みたいに聞かなくても、一度はマッスルカーに乗ってみたいぜ!そんな訳で、まずはターゲットをフォード マスタングに設定、早速ハーツでレンタルだ!


さて、空港で用意されていたのは2001年型の3.8LV6モデル。イエローカラーがカリフォルニアにピッタリ。外装はいかにもアメリカンマッスルカーですが、内装は以外に普通。さて、乗ってみた感想は・・・・思ったほど速くないのぅこれ。まあ必要充分といえば充分だが、とても3.8Lもあるようには思えない。結構室内も静かで、なんかカムリみたいだ。しかも、ATのできが悪い!遅すぎる。アクセル踏むと、”はい、アクセル踏んだっ、トルコンさんよろしく!””こちらトルコン、了解ですー。キックダウンしますー。””はいこちらエンジン、じゃあ回転あげときますか”・・・なんだか寿司屋伝言ゲームみたいなレスポンスの遅さだ。ここでターゲットを変更。マスタングなら、V8モデルにしよう。そうすれば、もう少しパワフルに違いない。同じスポーツカーなら、シボレー カマロもあるなあ。何々、カマロのV6はマスタングのV8モデルと同等の性能?ならカマロの方がオトクだな。どうせならカマロのV8が速そうだなあ。5.7Lって・・S2000の3倍か。でも相場が高いし数もないなあ。まあ、とりあえず候補はその辺で探してみることにしました。
 さて、インターネットで在庫もチェック。車探しの始まりです。とりあえず、近場のオートセンターをブラブラ見てみることにしましょう。近場で見つかれば、それに越したことはないもんね・・・いきなりブルーのカマロ発見。はやっ!年式は95年式なので、ギリギリOKです。しかもこれは・・・Z28じゃないですか!噂の5.7L!外観は、年式相応だな。一応、ディーラー車だし(ホンダディーラーだけど)。予算は$12000ドルと2000ドルほどオーバーだが、ちょっとカマロがどういうものか乗ってみようかな・・・ということで、早々に試乗することになりました。
 エンジン始動から”ドルウンッ!デロデロデロデロ・・”これこそアメ車!というサウンド。マスタングV6とはスタートから違います。ばかでかいドアを開け、シートに身を沈めると、なんとも形容しがたいインパネが御出迎え。さて、試乗スタート!ハンドル重いなあ・・・ウインカーかたいっ!なんでこんなところが・・・しかしこのエンジン、アクセルに足を乗せておくだけで市内は充分です。なんていうか、ほとんどクリーピングで走ってるってかんじ。これが大排気量車の醍醐味かも。店員が高速に誘導してくれたので、ちょっとアクセルを踏みこんでみよっと”ズババババババ!!!!”ぐおぅふ、はええ!なんていう加速!これは、今まで乗った車の中で最速の加速です。インプレッサに匹敵します。インプレッサが宇宙船のワープなら、こちらは投石器で投げ出されたようななんともプリミティブかつホホが引きつるような加速です。これこそ俺がイメージしていたアメ車だ!!そんな訳で、最初の店で即決。でも、しっかり3000ドルも値下げしてもらいました。

◎走り:加速命っ!このヒトコトにつきます。あとは、すべて苦手。まず、車重が1.5t以上ありますから、止まるのが大の苦手(笑)。ブレーキ、けっこう堅くて、しかもききません。もちろん、曲がるのも苦手です。っていうか、ステアリングインフォメーション?なにそれ?ってかんじなので、とても怖くて高速コーナーなんかつっこめません。足回りはとうぜん、ゆるめです。でも、のりごこちはかためです(笑)。ちょっと路面があれてくると、着陸時の飛行機みたいな振動を発生します。まがるのも苦手ですが、まっすぐはしるのも苦手です(爆笑)。これはアライメントが狂っているのかもしれませんが、ハンドルを握りしめていないと、すぐ右へ右へ行こうとします。
 まあ、かなりボロクソに書いてきましたが、当然良いところもあります。何と行っても、エンジンの余裕です。特に1500回転80kmくらいでデロロロローーーと流すときのフィーリングは、非常にGoodです。市販車最高回転数を誇るS2000オーナーから石を投げられそうな転身ブリですが、本当に低回転が気持ちいいです。高速でも2000回転くらいしか使いません。当然、アクセルをひと踏みすれば暴力的な加速が待っています。

◎居住性:横幅がばかでかいおかげで、室内の横方向は広大です。縦方向は、外寸ほどは広くなく、後部座席はオマケに近いです。トランクも見た目より浅いのですが、ハッチバックなので後部座席を倒せば結構荷物が入ります(家具の運搬に重宝しました)。とりまわしは、結構きついです。まだアメリカは広いのでましですが、日本では確実に持て余すでしょう。最低回転半径が6mもありますから。。。典型的なクサビ型フォルムのおかげで、前も後ろも見えません。内装は、ビッグワンガムのオマケを彷彿させるような軟質プラスチッキーさです。でも、デザインはエグさは、無国籍化が進む昨今の自動車の中では、新鮮なエグさがありGoodです。

◎まとめ:グローバル化が進み、車がどんどん無国籍化する中、このカマロはいかにもアメ車!といった匂いがプンプンする1台です。広大な土地、果てしなく続くフリーウェイ、そして分かりやすい価値観。カマロはそんな一昔前のアメリカらしさが詰まってます。正直、アメリカで走っている車の1/3は日本車で、1/3はヨーロッパ車です。マスタングは結構走ってますが、カマロはあまりみかけませんが、それも理解できます。ハードとしては、確実にマスタングの方が良くできているからです(ルックスも)。でも、私みたいにちょっと変わった車好きには、イマドキOHVでしかも5.7Lもあるカマロの方が楽しめるようです。なにしろ、歴代の所有者の中では、最大排気量、最大馬力&トルク、最大重量、最大サイズと最大のオンパレードですから、本当に今までとは違う味わいを堪能できます。あとは、壊れないことを祈るだけです。

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