TOPベストモータリング2002


ベストモータリング2002年

こちらのページでは、クルマのビデオマガジンとしては日本一有名な

ベストモータリング通称ベスモについて紹介します。購入時の参考になれば幸いです。

特にバックナンバーは、中古車購入時の参考になると思います。

バックナンバー

1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 プラチナシリーズ
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タイトル

内容

出走車

個人的
お買得度

概要説明

詳細(ネタバレ有)

ベストモータリング2002年1月号
激突!シビックTypeRvsインテグラTypeR!!


・TYPERタイマンバトル
・新旧4台TYPER
ミニサーキット対決
・シビックTYPER
DNA確認バトル!
・TOYOTA F1
衝撃の戦闘力
・ハコの土屋VS
フォーミュラの服部

新型シビックTYPER
旧型シビックTYPER
新型インテR
旧型インテR
S2000
シルビアSpecR
アウディS3
★★★  ついに決着の時が来た!!ホンダの2LVTEC軍団の雌雄を決する時が!最軽量のインテRが勝つか!より新しいシビックRが積年の屈辱を晴らすのか!はたまたS2000が兄貴分の意地を見せるのか!

●オススメ
・インテR、シビックR、S2000、すべてのファンに!
・TOYOTA F1の動向が気になっている方。
・なにげにロータス エリーゼファンは今回、要チェック。

詳細
解説

ベストモータリング
2002年
2月号
NewNSXtypeS
吠える!!

・世界初試乗!ルマンGT1仕様
・歴代NSXハンドリングテスト
・歴代NSXゼロヨン
・国産最速クラスツクババトル
・新旧NSXtypeSタイマンバトル
・新型NSX−Rカウントダウン
新旧NSXtypeS
NSXtypeR
NSXtypeSZERO
RX-7バサーストR
ランエボZGSR
★★★★ 日本を代表するスーパーカーNSXが二度目のマイナーチェンジ。ついに固定式ヘッドライトに!旧型typeSやSZERO、さらにtypeRまで登場し、性能フルチェック!

●オススメ
・NSXファン

詳細
解説

ベストモータリング
2002年3月号

歴代BOXER最強のハードパンチャー
インプレッサSpec-C見参!!



・インプレッサWRカーATTACK
・Spec-CダイエットMenu徹底検証
・インプvsランエボ
@0-400
Aジムカーナ
B全日本ラリー
C雪上ハンドリング
D筑波バトル
インプレッサSTiSpec-C
旧インプレッサSTiRA
ランエボZRS
ランエボZGSR
GTRVspecU
GTRMspec
RX-7バサーストR
★★★★ ついにインプレッサが復活の狼煙を上げた!!ランエボX登場以来、後塵を拝し続け、期待の新型は大幅な重量増とアンダーによりバトルに参戦すらままならなかったインプレッサが、ついに復活!!しかも、ゼロヨン12秒フラット、筑波1分4秒台というベスモ史上最強タイムを記録!!気になるバトルのゆくえは!?

●オススメ
・インプレッサファン必携!!
・ランエボファンも気になる1本。

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解説

ベストモータリング
2002年4月号

4クラス25台が全開!
最新最強のクルマ選び!!


・世界最速ATvsMT決戦
・売れ筋トップ6バトル
・欧州ホットハッチ200万台選手権
・筑波最速決定戦
フェラーリ360モデナ
フェラーリ360モデナF1
ランエボZ
ランエボZGTA
M3
M3SGMU
インプレッサWRXNB
レガシィB4RSK
スパシオ
ストリーム
ヴィッツ
フィット
エスティマ
ステップワゴン
ミニクーパ
アルファ147セレスピード
プジョー206S16
VWポロGTI
フィアットプントHGTアバルト
VWゴルフGTI
ポルシェ911ターボ
GTRVspecU
インプレッサspecC
RX-7RZ
★★★★★ いやー、久々にやってきました、最新最強のクルマ選びが!!正直、最近のベスモは最強軍団ばかりで、少し食傷気味でした。今回は、最近気になる最新ATとMTの対決や、欧州ホットハッチバトル、更にはミニバンにコンパクトカーと盛だくさん!購入検討車が左のエントリーリストにあったら、即チェック!

●オススメ
・欧州ホットハッチ選びで迷ってる人
・売れ筋ミニバンの走りの評価が気になる人
・最新ATの走りの実力をチェックしたい人。

詳細
解説

ベストモータリング
2002年5月号

走って楽しめ!
300万円クルマ快楽生活のススメ!!



・300万円マシンをイッキ乗り!
・公道の王様スーパー7を試す
・300万円クルマ快楽主義バトル
・NSX-R脅威の限界性能
BMWM3
プロモディット911
フェイズインテR
フェイズS2000
T&ES15
ナイトRX-7
ランエボZRS
NISMO R32GTR
インプレッサWRXspecC
911(964)
スタディM3
スーパー7
NSX-R
★★★★★ 300万円、それは一般人がクルマに出せるギリギリな金額ではないでしょうか?そんな予算内で、走りの楽しさを重視したクルマ選びが今回のテーマ!新型インプレッサから、あこがれのポルシェ、さらには究極のFun to Driveマシンのスーパー7まで、イッキにチェックだ!

●オススメ
・文字通り、300万円で走りの楽しいクルマを探している方!
・スーパー7に興味惹かれる方
・NSX-Rのデビューを待ち望んでいる方

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解説

ベストモータリング
2002年6月号

GT-RvsRX-7 永遠のライバル列伝!


・富士で30年振りに勝負!
・歴代スカイライン&RX-7乗り比べチェック
・BIG3対談
・30年来のライバルバトル
GT-RNur
ランエボZ
インプレッサspceC
NSXtypeS
RX-7スピリットR
スープラRZ
KPGC10スカイラインGTR
サバンナRX-3
R30RSターボ
R31GTS-R
R32GTR
R33GTR
R34GTR
SA22CRX-7
FC3S
FD3ST型
★★★★ スカイライン。RX-7。双方とも日本を代表するスポーツカーであり、30年来のライバルである。しかし、ついに両者とも今回長い歴史を閉じる・・・そんな、偉大な2台へ捧げるオマージュである。

●オススメ
・スカイラインファン、RX-7ファンは必携。

詳細
解説

ベストモータリング
2002年7月号

ランエボvsインプレッサ「10年進化」バトル!!


・エボZvsスペックCタイマン初勝負
・歴代エボ速さの秘密
・S耐プーマランサーACD+AYC活用術!
・なぜ服部はエボで突然タイムアップしたか?
・インプレッサ・シンメトリー効果確認!
・インプはデフチューンで生まれ変わる?
・エボvsインプ弱点克服バトル!
ランエボUライトチューン
ランエボXライトチューン
ランエボZRS
インプレッサGC8ライトチューン
インプレッサGD8デフチューン
インプレッサspecC
R34GT-R
★★★★ セダンでありながら、ポルシェに匹敵する性能を有するハイパースポーツ、ランエボ&インプレッサ!今回は、互いに切磋琢磨しあった2代の歴史を紐解き、その進化を探る。

●オススメ
・ランエボファン、インプレッサファン

詳細
解説
ベストモータリング
2002年8月号

NSXtypeRに21世紀Rを見た!!



・新旧インテR対決
・鷹栖全開インプレ
・TypeRマシンCheck&開発コンセプト
・280kmスタビリティCheck
・ポテンシャルTEST
・第二世代タイプR驚速Battle
・第三世代タイプRを考える
新NSX-R
旧NSX-R
NSX−Szero
新NSXtypeS
ポルシェGT3
GT-R
★★★ ついに、元祖typeRことNSX-Rが復活!エンジンやシャーシ等、基本パーツの変更はなく、基本的には10年来のキャリーオーバー。はたして、21世紀の”typeR”は、再び最速の座を取り戻すことができるのか!?

●オススメ
・NSXファン

詳細解説
ベストモータリング
2002年9月号

ONLY FR!!
ボクらが一番乗りたいクルマ、それがスポーツFR!




・伝説の日本製スポーツFR
・絶滅種ライトウェイトFRの爽快感
・BMW流スポーツFRの造り方
・21世紀スポーツFRの夜明けは目前?
・NAスポーツFR”過去vs現在”Battle
フェアレディSR311
スカイラインGTR
フェアレディ240Z−G
トヨタ2000GT
B110サニー
KP61スターレット
AE86トレノ
M3
フェアレディZ
RX-8
S2000改
RX-7
★★★★ スポーツカーの代名詞、”FR”。その素直なハンドリングやドリフトといったパフォーマンスで、クルマ好きに最も人気のあるFRスポーツも時代の波にもまれ、今やS2000とロードスターだけとなってしまった。再び、FRの時代は来るのか?新旧FRを乗り比べ、FRスポーツの未来を探る!

●オススメ
・FRスポーツファン
・国産旧車ファン

詳細
解説
ベストモータリング
2002年10月号

セダンの皮を被った狼


・スタビリティコントロールテスト
・筑波バトル
・ワインディングインプレ
・Welcome"Z"Shock
メルセデスE500
アルファロメオ156GTA
スカイライン350GT8
アテンザ23S
レガシィB4RS30
★★★ ”セダン”、それは何時の時代もクルマのベストパッケージとして多くの人に愛され、また時代の最先端としてクルマの未来を切り開いてきた。最新セダンから21世紀の新しいクルマの方向は見えるのか?

●オススメ
・やはりクルマは4人乗れないとね。でも、走りの楽しさも忘れたくない・・・そんな多くのクルマファン
・NewZの登場を誰より楽しみにしている方

詳細
解説
ベストモータリング
2002年11月号
Z神話、再び


・湾岸/横浜インプレ
・ワインディングインプレ
・もてぎオーバル・超高速チェック
・ドリフト/VDCチェック
・筑波サーキットバトル
フェアレディZ
ボクスター
M3
S2000
GT-R
★★★ 日産再生のシンボル、あのフェアレディZがついに復活!!スポーツカー冬の時代と呼ばれ、次々とライバル達が姿を消す中誕生した新生Zは、はたして本物のスポーツカーなのか!?

●オススメ
・フェアレディZファンは、いわずもがな。
・スポーツカーを新車で検討している方。

詳細
解説
ベストモータリング2002年12月号
音速の野獣



・世界最高峰12気筒の魅力
・最速ポルシェスーパーインプレ
・嗜好のハンドリングを探る
ムルシエラゴ
F50
ゲンバラ・ビターボGT500
911GT2
911カレラ4S
Z8
NSX-R
★★★★★ ”世界最強”。この言葉の前に、他にどんな説明が必要だろうか。F40に変わる新世代のディフェンディングチャンピオン、F50。迎え撃つは、イタリアの新たな刺客、ムルシエラゴ。永遠のライバル、ポルシェからはGT2がリベンジを狙う。2年に一度の夢の饗宴が始まる。

●オススメ
・車好きならどなたでも。
・世界最速クラスの実力を知りたい方。
・密かにZ8やゲンバラを狙ってる人。

詳細
解説

 

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ネタバレ注意!詳細レビュー

1月号 激突!シビックTYPE R vs インテグラTYPE R

 遂に来ました、この瞬間が!!ホンダの誇るVTEC軍団。中でもインテグラTYPER、シビックTYPER、S2000は、全て2L。はたして、どれが一番速いのか!?これは、S2000オーナーでなくても注目の勝負です!っていうか、S2000オーナーは正直かなり気になる勝負でしょう!!私は先月からドキドキでした!しかし・・・バトルはあいにくのWET!おいおい、S2000不利ぢゃねえか・・・・で気になるバトルの結果は以下の通りです。

1位 新インテR
 好スタートを決めたガンさん新インテRが、そのままトップでゴール!やっぱ、インテはWETでも速いことが証明されました。ガンさんと新インテの組み合わせは最凶ですねぇ。

2位 新シビックR
 残念ながら、新インテには届きませんでしたが、ハッキリ言って実力はほぼ互角!これはスゴイです。インテより安くて、居住性も高いのに、この速さと楽しさ、超オススメですね。キャスターの皆さんも、シビックRの方が挙動がキビキビしてて楽しい!とのことでした。

3位 S2000
 が〜〜〜ん。土屋選手の検討もむなしく、3位に転落・・・今回の路面では、FRには厳しかったことは事実ですが、ストレートとかを見てても、シビックRより遅いような気がします。250馬力がこれじゃマズイでしょ。

4位 アウディS3
 いやー、結構速いですね、S3。でも、4WDでターボだから、まあ当たり前。っていうか、値段の割には遅いのでは・・・

5位 シルビアSpecR
 ターボパワーも、ずるずるWETの前では本領発揮できず。不本意な結果に。

6位 旧インテR
 とにかく、トラクションがかかりません。でも、ドライバトルでは結構新型相手に健闘してました。まだまだ捨てたもんじゃないっス。

7位 旧シビックR
 さすがに1.6Lじゃ辛い。でも、きっと単独で走る分には、ぶんまわせる分楽しそう。車重も軽いし。

 以上、S2000オーナーには、結構ショックな結果でした。
 ま、いいんですよ。S2000には、オープン&FRという、何物にも替え難い長所があるのですから!ラップタイムを競うよりも、もっとドライビングプレジャーっていうのかな、そういう大人の楽しみをもっと・・・次回はドライで勝負じゃああああァァァァ!!!!!

TOPベストモータリング2002

2月号 New NSXtypeS吠える!!

 NSX誕生から既に10年以上経ちますが、ようやく外観が変更、噂どおりリトラクタブルは廃止され、固定式に。このデザインは賛否両論ありますが、おそらくリトラクタブルの方を好む人が多いような気がします。他はタイヤサイズがアップされたくらいで、ほとんど変更点はありません。しかし・・・走らせてみると、キャスターべだぼめ!まるで別物のように安定したマシンに変わっているとの事。実際、ツクババトルでもトップを快走、歴代NSX達を押さえました。ただし、タイムでみると、各NSXとも大きな差はなし。むしろ、10年近く前に発売されたNSXtypeRのタイムが光ります!いや、むしろタイヤサイズをイコールコンディションにすれば、実はどれも変わらなかったりして。NSXの素性の良さを誉めるべきか、ほったらかしにしてきたホンダを責めるべきか・・・
 いずれにしても、今回のtypeSは次に発売されるtypeR復活への序章ですね。いや、確かに街乗りや一般購買者からすればtypeSがベストチョイスなんでしょうけれど、やはりNSXtypeRのネームバリューと期待度にはかないません。たとえ、金額的に別世界の話としても(笑)、NSXtypeR復活の話題は、車好きには非常に気になる話ですからね!!そんな訳で、今回のビデオは内容的には(NSXファン以外には)★★★といったところですが、貴重なNSXターボの走行映像が入っているので+★にしました。

TOPベストモータリング2002 

3月号 インプレッサSpec-C見参!!

 いやー、ついにインプレッサ復活!!思えばインプレッサSTiVの頃は、280馬力軍団を相手にプッシュしまくる姿に痺れたものです。それが、ランエボX登場あたりから地味になってきて、極めつけが昨年のモデルチェンジ。丸ライトも個人的には好きになれませんが、それより何より重量増加が許せない!!1200kg台だからこそ、2L280馬力が活きてくるというのに、1400kg台なんて・・・案の定バトルもさえず、ランエボとの差は開くばかり。しかし、ついにスバルの技術者の意地が炸裂!!90kgダイエットで、久々に国産最強軍団に匹敵、いや凌駕するほどの速さで復活しました。
 しょっぱなから0-400mで国産最速の12秒フラットをマーク!!は、速い!そりゃ、90kgも軽くなれば別物ですな。ただし、最高速チェックでは、リアスポがなくなった分、高速レーンチェンジでは不安があるとのこと。まあ、スタイル的にもリアスポはあった方がいいかもしれません。続くジムカーナ、雪上共に好タイムをマーク、宿命のライバル、ランエボ相手に1歩もひけをとりません。そして、ついに筑波バトル!今回は、RX-7以外は全て4WDという異色なバトル。当然、スタートダッシュから4WD軍団が猛然とRX-7に襲いかかります。1コーナーを制したのは、ガンさんGT-R。”今回はインプvsランエボのバトルを観察しよう”なんていってたくせに、俄然本気です。中谷さんの鋭いツッコミもなんのその、1歩も譲りません。ストレートのGT-R、コーナーで詰めるランエボ、さらにコーナーでくらいつくインプレッサと、バトルは白熱!結果、そのままGT-R、ランエボ、インプレッサのままでゴール。残念ながらインプレッサの復活勝利とはなりませんでしたが、タイムアタックでは見事トップタイムをマーク、確実に国産最速軍団の一角として充分な実力があることを証明しました。電子デバイスを駆使するランエボに対し、素性の良さで勝負するインプレッサ。個人的にはインプレッサが結構好きなだけに、今回の復活は非常にうれしいニュースでした。

TOPベストモータリング2002

4月号 最新最強のクルマ選び!!

 いいっすね!この企画!久々の、”最新最強のクルマ選び!!”です。そりゃー確かに国産最速軍団の実力は気になるけれど、毎回毎回同じバトルでは飽きます。それに、クルマ好きの人すべてが速い車に興味がある訳でもないでしょう。むしろ、”ちょっと走りの楽しいお洒落なヨーロピアンコンパクトが気になるな〜。アルファ147とプジョーって、どっちが速いのかな!?”とか、”そろそろミニバンにでもするかな〜。でも、あまり鈍重なのも困るなぁ。ストリームとか、どうなんだろ?”とか、”いや、もう渋滞つらいっすよ(笑)。でも、なめられるのもいやだから、ランエボGT-Aとかどうなんだろ?”とか。まあ、きりがありませんが、実際に気になるのは、そんな現実的なトコロが多いと思います。そして、今回のベスモは、そんな疑問にバッチリ答えてくれますよ!
 まずは、”世界最速ATvsMT決戦”。ここは、旬のランエボGT-AとM3SMGUが出場。結果的には、両者ともMTには負けてしまいますが、タイム差はほぼ1秒前後!これって、すごい!特にSMGUは、前作での汚名を挽回し、かなりリニア感が増しているとのこと。パワースライドまでできる!ランエボの方は、まあ私ならあのエグイ外観ならMTを選びますが、楽ちんさを求めてATをチョイスしても、公道レベルでは充分満足できる仕上がりのようです。
 次は、”売れ筋トップ6バトル!”。いいですね〜。6人乗車でステップワゴンがサーキットを駆け抜ける姿、非常に場違いでGoodです。エスティマは非常に安定しているようで、好評価。ステップワゴンも、あの大柄なボディの割には意外に楽しそうです。ストリームは、さすがホンダのクルマらしく、ミニバンを感じさせないハンドリング。ヴィッツ、フィット共に好評価ですが、フィットの方が抜きん出ているそうです。
 次は、注目の”欧州ホットハッチ選手権!!”ここも気になるクルマがイッパイ。結果から言うと、元祖ネコ足のスポーツハッチ、プジョー206に軍配が上がりました。走りの楽しさも、実力も兼ね揃えたホットハッチと言えそうです。注目株のミニクーパー。パワーこそ大したことありませんが、コーナーが速いこと速いこと!さすが、BMWの血が流れているだけあります。これは、ミニ復活を心待ちにしていたファンには嬉しい結果ですね。147は、残念ながらそれほど振るいませんでしたが、走りは楽しそう。ドイツ車の2台は、ガンさんが好評価。コンパクトながらドイツ車らしいシッカリ感が特徴で、日常につかうならオススメだそうです。
 さて、最後は恒例の最速バトル。やはり、これはどうしてもはずせない企画なのでしょうか(笑)。これも結果的には予想通り、911ターボと360モデナが1000万円オーバーの意地を見せ、ワンツーでゴール。しかし、他の国産最強軍団との差は1秒あまり!これ、価格差を考えれば、信じられないことですね!サーキットの1秒なんて、素人の実力レベルじゃあ、どうとでもなる差です。本当に国産スポーツは速くなったなぁ・・とシミジミ感じました。ちなみに、他にも国産最速軍団タイムアタック勝負なる企画があったのですが、タイムはでず、企画倒れでした。
 個人的には、内容としては★4つくらいだと思います。コンパクトカーチェックは、サーキットよりワインディングで日常的な速さや評価をして欲しいところですし、セダン対決もして欲しかった。しかし、いつもと違う企画を手がけたという試みをかって、ちょっと甘めで★5つにしちゃいました。
 それより気になるのが、次回予告です!!なんと、300万円以下の走りのクルマ企画とかで、911やM3、はてはスーパー7まで出場しそう!!うー、個人的には非常に気になる企画です!できたら、ぜひアルファ156とかも出場して欲しい!次回が待ち遠しいですね。 

TOPベストモータリング2002

5月号 走って楽しめ!300万円クルマ快楽生活のススメ!!

 ついに新型NSX-Rが姿をあらわした!ホンダ御膝元のツインリンクもてぎで、新旧NSX-Rをドリキンが全開チェック!まず新型と旧型が大きく違う点がエンジンパワーで、やはり+200ccの差は大きいようです。またハンドリングについても、旧型は加重でアンダーを消す通好みのセッティングであるのに対し、新型はスイートスポットが広く、より万人向けに仕上がっているとの事。今回はあくまでプロトタイプということでしたが、市販化が楽しみな1台です。
 さて、いよいよ本題の”300万円走りの楽しいクルマ選び!”。今回は非常にバラエティに富むエントリーですので、1台づつクローズアップしたいと思います。

R32GTR
 まずは往年の国産バトルキング、R32GT-R。さすが一世を風靡しただけあり、今回のバトルでも見事1位でゴール、その実力は健在です。今でも、4人乗りのスポーツカーを検討する時には充分選択肢になりうる実力を秘めています。レーシングライクな吹けとパワー、そしてアテーサの安定した走り。R32はいいですね。

S2000
 いやー、久々にやってくれました、S2000が!!並みいる競合を押さえ、S2000が2位でゴール!やはり自分のクルマの成績がいいと、うれしいもんです。VTECによる、2Lながらターボ勢にも負けないエンジンパワー。卓越したコーナリングスピード。なにより、NA、FRという楽しさが満載の1台です。しかし、13年落ちのM3と実力が拮抗しているところがちょっと気になりますが・・・

M3
 以外な実力を見せたのがこのM3。13年落ち(!)にもかかわらず、なんとS2000と対等以上の走り!恐るべし、Mテク。残念ながらバトルではそれほどふるいませんでしたが、ハンドリングの楽しさはランエボZより上!とのタクちゃんのコメントにあるように、非常にニュートラルなハンドリングで走りを楽しめそうです。ただ、個人的にはちょっと古すぎるので、先代M3を持ってきて欲しかったところです。

スーパー7(VXレーシング)
 久々に出ました、究極のロードゴーイングカー、スーパー7!このVXレーシングは188馬力と充分以上のパワーを持ち、500kgしかない車重をロケットのように加速させます。しかも、コーナリングやブレ-キングはハコ車と比べるまでもなく超強力。今回は踏み潰されるのを恐れたハッちゃんの遠慮気味な走りにより3位に落ち着きましたが、実力は間違いなくトップ。ベストラップの速さがそれを証明しています。キャブレターならではの戦闘的な吸気音、地を這うシートポジション等々、独特の魅力を持つ一台です。

スーパー7(ケント)
 こちらは130馬力ケントユニットを搭載した普及モデル。そうはいっても、軽自動車より軽いボディには充分パワフル。体感速度は280馬力軍団並でしょう。そう言えば、昔バーキン7に試乗したことがありましたが、スーパー7は車を操る最も原始的なエッセンスが凝縮された、非常に癖になる一台でした。今回のハッチャンのコメントにもありましたが、地面スレスレの視線は、日常空間である街並みですら非日常に変えてしまう力があります。一度その個性を味わってしまえば、ハマル人は抜け出せなくなるほどの魅力を持った1台です、ぜひお試しあれ。

ポルシェ911(964)
 今回、最も気になる1台です。個人的にも964は、買えるかもしれないギリギリの価格帯。やはり、一度はあのフラット6やRRエンジンを所有してみたい、でも、さすがに10年落ちじゃあボディのやれ、メンテナンス費用も心配だし、走りの実力も気になるところです。結論から言うと、今回の911は非常に程度が良く、パワーもボディも新車当時のままで、歳月をまったく感じさせない上モノだったようです。10年落ちのフルノーマルで1分8秒台は立派!さすがポルシェですね。欲しいです。

ポルシェ911(930)
 こちらは更に20年落ちの911。これが以外に、しっかりとスポーツカーしてるところがすごい!むしろ、ダイレクトに車室に響くフラットシックスの鼓動といい、現代の車より軽い車重といい、快感度やポルシェらしさは上と言えそう。ちょっと興味深い1台です。

シルビア(T&E、S15)
 走りのFRと言えば外せないのがシルビア、今回は最新、そして最後のシルビアがエントリー。こちらはチューンアップが決まり、見事なドリフトマシンに仕上がってました。

RX-7(FD)
 こちらも走り屋あこがれのFD3S。安めの中古を名門、ナイトスポーツがキッチリとチューンアップ。非常にコントローラブルかつサーキットも走れる耐久性を身につけていました。走りを勉強するにはベストな1台かもしれません。

インテR(フェイズ、DC5)
 FFではダントツに走り屋の支持が高いインテRをフェイズがライトチューン。カーボンボンネットが目をひきます。ドリキン曰く、フロントに機械式LSDを装着すれば、もっと良くなるとの事でした。

 以上、今回は非常に実践的かつBMらしい企画で、非常に楽しめました。まあ、個人的にはワインディングインプレとかも入れて欲しいですし、シルビアとかの走り屋系マシンより大人向きのM3(E36)やアルファ156も参加して欲しかったところですが、まあ幅広い層の支持を得るクルマ選びだったのではないでしょうか。今回エントリーしたクルマはどれも個性的で全然違う性格ですが、どれを選んでも後悔しないクルマ生活を送れること間違いなし!個人的には、久々にS2000にスポットが当たったのがうれしいところです。

TOPベストモータリング2002

6月号 GT-RvsRX-7 永遠のライバル列伝!

 GT-RとRX-7。車好きなら、その名を知らないものはいない、日本を代表するビッグネームである。今を遡ること30年、快勝を続けるGT-Rの連勝にクサビを打ちこんだ車こそ、世界唯一のロータリーエンジンを搭載するRX-3であった。以来、スカイラインとRX-7のライバル関係は続き、バランスのRX-7vsパワーのGT-Rとして、その時代毎に好勝負を続けてきた。しかし、ついにその両者とも長い歴史にピリオドを打つ。排ガス規制が表向きの理由だが、スポーツカー不況による売れ行き低下が真の理由であることは想像にかたくない。そんな2台の歴史を語る、記念すべき1本である。
 まず、いきなり時代は30年前にバック!なんと、当時ライバルだった黒沢さんと片山さんが、KPGC10GTRとRX-3で富士を快走!いやー、さすがベスモ、古いビデオの焼きまわしではなく、本人を走らせちゃうところがいい!GT-Rはいかにも直6らしいレーシーなサウンドがスゴク気持ちいい。対するRX-3はロータリーらしく静かなところが印象深い。この頃のレースシーンは、恐らく日本史上もっとも国民の関心が高かったことでしょう。
 さて、次は各時代の両車をドリキンと木下さんがチェック!R30は、見た目からしてリアが重そうで、ドッカンターボの特性もあり、すぐにテールが出てしまいます。対するRX-7は、1t少々の車重とバランスの良さを活かし、非常に軽快で楽しそうです。R31GTS-Rは、かなりパワフル!同時代のFCがストレートで追いつきません。やはりFCはトルク不足ですね。しかし、コーナーでの切れ味は、さすがロータリースポーツ。さて、いよいよR32の登場です。こちらは、今でも通用しそうな程パワフルな走りとインパクトあるルックス。オーバーハングも短めで、いかにも運動神経が高そうです。同時代のFDも登場しますが、さすがにパワーではかないません。そして、FDはファイナルバージョンへ。念願の280馬力を手に入れ、最強最後のロータリーにふさわしいパフォーマンスを見せます。GT-RもR33、R34と正常進化。パワーのGT-R対ハンドリングのRX-7。互いに相反する生き方を選びながら、ベスモ上で名勝負を繰り広げてきた2台。どちらも、日本を代表するスポーツカーでした。FDはRX-8に、そしてGT-Rはゴーン社長の元、世界戦略車として、新たな道を歩みだします。願わくば、両者とも今後も世界に誇れる日本のスーパースポーツであって欲しいですね。

 

TOPベストモータリング2002

7月号 ランエボvsインプレッサ「10年進化」バトル!

 セダンという実用的なパッケージを有し、しかも手に届く価格帯を実現しつつも、世界のトップクラスとも渡り合える速さをもつ、スーパーセダン。それがランエボとインプレッサの2台だ。奇しくも同じ時代に、しかもWRC制覇という同じ目的をもって産まれたこの2台は、まさに互いに切磋琢磨しながら、日本の、そして世界のレーシングシーンを席巻してきた。今回は、その歴史的な経緯についてはビデオを見てもらうこととして、最後のバトルにおける各車の特徴にスポットを当てたい。

1.インプレッサspecC 
 珍しく今回は中谷さんがドライブ。スタートからガンさんGT-Rに幅よせされた中谷さん、静かにキレます(笑)。表情はクールに、でも走りは超アグレッシブで、今回はブッチギリのトップ。中谷さん、インプレッサでも速いんですねぇ。それにしても、並み居る競合をよせつけないこの速さ。インプレッサファンは、是が非でも購入しといた方がいいでしょう。

2.ランエボZRS
 デビュー以来、無敵の速さを誇ったランエボZも、specCの速さの前には、なすすべなしといったところでしょうか。でも、エビスでのベストラップはエボZの方が速かったことから、この2台はほぼ実力伯仲と言えますね。

3.インプレッサ(GDB)デフチューン
 重い、ドアンダー等々、デビュー以来罵声を浴びせられ、またバトルでもいつもシンガリを努めていた姿に、さぞかしオーナーは歯がゆい思いだったことでしょう。しかし!デフチューンで見事ランエボZに匹敵する性能を手に入れることができるようです!早々にspecCに買い変えようかと悩んでいた方、朗報ですね。

4.GT-R
 天下のGT-Rがこのポジションにきてしまう事からも、今回の2台の実力のすごさが良く分かります。まあ、実際GT-Rには、今回の2台にはないプレステージ性と所有する喜びがあるので、あまりオーナーは気にしないでしょう。

5.インプレッサ(GC8)
 個人的には、今回登場した中で一番好きなモデルです。このインプがまたスゴイ!タービン交換をしているとはいえ、基本的にはライトチューン。それだけで、最新・最強のGT-Rに匹敵する速さ!この頃のインプレッサは軽量、しかもドライバーズコントロールデフもついてるし、運転して楽しそう。次のマイカーはこれにしようかな・・・

6.ランエボX
 当時、無敵だったエボXも、さすがに時代の流れには勝てないようです。まあ、そう言いつつもラップタイムは立派なものですから、今回のエントリーカーのすごさがうかがえます。

7.ランエボU 
さすがに古いですね・・・

 以上、今回のバトルでは、両車の進化を実感すると同時に、各車の基本性能の高さを感じることができます。世界に誇れるこの2台をバーゲンプライスとも言える価格で購入できることに感謝ですね。
 最後に、現代美術館で開催中の”フェラーリ&マセラッティ展”について。実は先週、行ってきました!250GTO、デイトナ等、いずれもアートの名に恥じない、見事なスタイリングでした。F60については、リアセクションはなかなかGoodでしたが、フロントはどうかな・・・ちょっと分かり易すぎるかも。ところで、これから見に行こうと思っている方に朗報!なんと抽選でフェラーリかマセラティに同乗試乗するチャンスがあるそうです!何故、先週からやってくれなかったのか・・・

 

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8月号 NSXtypeRに21世紀Rを見た!!

 バブル真っ盛りに誕生した、唯一の国産スーパースポーツカー、NSX。ただでさえ速いそのミッドシップスポーツカーを、極限まで絞込み、サーキット最速を目指して開発されたスーパーウェポン、それがNSXtypeRだ。NSXtypeRは、ホンダのフラッグシップとして君臨するだけでなく、その後続くtypeRシリーズを誕生させ、ホンダ車全体の大幅なイメージアップに貢献したことは間違いない。その元祖typeRが復活!とはいえ、発売当初こそ数年待ちのオーダーを抱えたNSXも、今では月間販売台数一桁台と、メガクルーザーなみのレア車状態。当然、エンジンやボディの大幅変更は許されず、空力と軽量化のみで、どこまでリファインできるのか・・・
 結論から言うと、NSXtypeRは10年のブランクを感じさせず、ぶっちぎりの速さで見事最速の座に返りついた。旧NSXtypeRはもちろん、SZeroやGT-Rをも寄せ付けない、すばらしい速さで勝利を飾った。しかし・・・正直、寂しさを禁じえないのも事実。確かにサーキット最速こそtypeRの遺伝子。しかし、1200万円も出して、はたしてこの車を購入する人は何人いるのか?別に購買ターゲットが絞られていること自体を責めている訳ではない。どうしても、新型NSXtypeRは、現在の技術(空力、タイヤ等)を使って、無理やり最速にしたてあげたようにしか見えないのだ。キャスターのコメントや映像からも、初代typeR登場時のようなワクワク感も、”いつかは手に入れたい!”と思わせるようなスゴミも感じられない。ホンダには、ぜひV6ハイブリッドエンジンくらいのインパクトある次世代スポーツカーを作って欲しい。F1もイマイチさえない今、そろそろ本気で次のイメージリーダーを考えなければならない時期にホンダは来ているのではないでしょうか。

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9月号 ONLY FR!!ボクらが一番乗りたいクルマ、それがスポーツFR!

 言われて初めて気がつきましたが、今や現役のFRスポーツカーはS2000とロードスターの2台しかないのですね。まあ、新車を買ったことがない私にとっては、まだまだ中古車市場ではFRスポーツを選ぶ余地が沢山あるので、あまり気にはならないのですが、確実にその選択枝が少なくなっている事は事実です。確かに、スポーツカーの市場自体が小さくなっている今、FRのシャーシをおこすことは採算的にキビシイのは良く理解できます。しかし、やはりあの素直なハンドリングはFRならではの特徴であり、ぜひ今後も残していって欲しいと個人的にも思います。
 さて、ビデオのレビューですが、まずは国産FRスポーツの歴史を紐解く為に、フェアレディSR311が登場。このフェアレディは昔から結構スタイルが気に入ってます。初老の男性なんかが街を流してたりすると結構かっこいいのでは?エンジン音も野太く、プリミティブな魅力がビンビン伝わってきます。ほんと、箱根を流す琢ちゃんが楽しそう!次は旧車もいいかな・・・なんて思わせるインプレでした。
 では、残りはビデオを見てのお楽しみ!ということで、筑波バトルだけクローズアップします。結果は、S2000が久々の1位GET!!いやー、S2000がこんなに脚光をあびるなんて、久しぶりだ(笑)。やはり素材がいいので、ちょっとチューンしてあげるだけで見違えるほど良くなりますね。コックピットに響くVTECサウンドも刺激的!M3の高回転の延びとサウンドも刺激的ですが、ハイカムに入ったVTECは、まさに弾けるように吹けあがります。いい車ですね。86は17年前の車の割には速い速い!軽いって事がどれだけ素晴らしいことか、今回の86を見れば痛感できます。新型M3は、残念ながら社外マフラーのマッチングが合わず、イマイチ振るいません。旧M3は、結構いいですね。実用的なセダンで、あれだけの速さと走る楽しみを提供してくれるとなると、俄然次期マイカー候補に入ってきます。値段もこなれてきましたし。
 最後は、新型ZとRX-8の映像で締めくくりです。両者とも、21世紀に誕生、今後のFRを担う重要なスポーツカーです。個人的には、BMキャスターの皆さんと同じ意見で、ぜひ新しい技術でライトウェイトFRスポーツを作って欲しいですね!4人乗りで実用性が確保されていれば、結構市場は小さくないと思います。今後に期待!

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10月号 セダンの皮を被った狼

 いやー、3ヶ月ぶりですね、やっと手に入れましたよベスモ!日本から親と親戚がこちらに遊びにくると言うので、買ってきてもらいました。こちらにも日本の紀伊国屋があるのですが、残念ながらベスモの最新号はないんですよ。ぜひ仕入れて欲しいものです。定期購読するのに。。。
 さて、今回はセダン特集です。今、日本ではミニバン全盛期ですが、やはりセダンの売上が復活しないと自動車メーカーは辛そうですね。こちらアメリカでは、日本ほどはミニバンは走っておらず、やはりクルマといえばセダンが多いです。セダンが時代の最先端というのはある意味真実で、最も量産効果が狙え、かつある程度の付加価値を価格に反映できるセダンに各社新技術を投入しやすいというのが実情でしょう。また、クルマ好きにとっても、年齢を重ねるに従い、やはり4人で乗れるクルマが欲しくなってきます。そこで今回のセダン特集。なかなか着眼点は良いのではないでしょうか。欲を言えば、Newアコードも含めて欲しいところですが、キャラクターが多少違いますかね。
では、個別に特徴を見て行きましょう。

メルセデス E500
 元祖モンスターセダン、E500が久しぶりにカタログモデルとして復活。前モデルほどの過激さはないようですが、さすがは5LV8エンジン。今回登場するクルマの中では、ぶっちぎりの速さです。スリーホインテッドスターにモノを言わせつつハイウェイを爆走したいオトーサン方にはピッタリですね。もっとも、次のNewSクラスはさらにターボ加給で88kgものトルクを発生する、E500以上のモンスターらしいですが・・・環境だ、安全性だ等なんだかんだいっても、ゲルマン民族も相当の負けず嫌いですね。技術面ではこのE500、やはりブレーキバイワイヤーが注目の一品です。一番安全に関係するブレーキに電気信号を導入するというのは、よほど自信がなければ投入できません。こういう所が、メルセデスが世界のリーディングカンパニーと言われる所以でしょう。また、AIRマチックDCやESP等、昔からあった技術も精度を上げ、実用上不満のないものに仕上げてくるあたりも流石です。

アルファロメオ 156GTA
 アルファ復活の立役者、156セダンのホットバージョンです。ノーマルの156も充分スポーティですが、今回のGTAは3.2L、V6エンジンを搭載、さらに楽しさが増しているようです。エンジンは排気量が増加した分トルクフル、でも高回転もスポイルされておらず、アルファらしい吹けあがりが楽しめそうです。個人的には気になる1台ですね。予算的には2.5モデルの中古でいっぱいいっぱいですが・・・

スカイラインGT-8
 渡米する前にレンタカーで乗りました。2.5Lモデルと比較してもかなりパワフルで、スポーツセダンの名に恥じない出来あがりでした。インテリア・エクステリア共に上質です。エンジンの吹けあがりはスムーズで、なかなかスポーティな音を聞かせてくれます。話題のエクストロイドCVTも、ようやく本領発揮といった感じで、上質かつスポーティな走りに貢献しています。価格的にもリーズナブルなので、北米市場では充分BMWのライバルに成り得るのではないでしょうか。日本では、ネームバリューからBMWに勝つのは困難でしょうが。

レガシィRS30
 定評のある3L水平対抗6気筒エンジンを搭載するレガシィのセダンです。上品な吹けあがりのエンジンだそうで、一度乗ってみたいですね。独特のボクサーレイアウトが生み出す重量位置の低さは、軽快なハンドリングに一躍買っているみたいです。ただ、今回登場したクルマと比較すると、いまひとつエクステリアに迫力が足りないような・・・そろそろ次のモデルが気になるところです。

アテンザ23S
 こちらも渡米前にお台場の特設試乗コースで試乗しました。係の人の”2週目の直線では、ぜひフル加速してみてください!”というコメントが、いかにもマツダらしい、スポーツカーのDNAを感じさせ嬉しいです。走りはマツダらしく軽快かつスポーティで、ドライバーが操作する楽しみを残してくれています。驚いたのがエンジンで、直4とは思えないほどスムーズな吹けあがり!新開発エンジンに賭けるマツダの意気込みが理解できます。今回のバトルは格上ばかりなので残念ながら見せ場はありませんでしたが、ぜひNewアコードと対決して欲しいですね。

BMW330SMG
 バトルには参加しませんでしたが、伝統の直6エンジンが醸し出すレーシーなサウンドと高級感は健在でした。ただ、クルマのハード的にはスカイラインも負けてないと思います。

今回は、久しぶりにワインディングインプレに比重が置かれていた点が評価が高いですね。いくらクルマ好きといっても、サーキットで全開走行する人は少数派でしょう。日常域や一般道でも気持ち良さ、スポーティーフィールの方が、クルマ購入時の重要ポイントになると思います。でも、筑波バトル自体はベスモの金看板なので、なくさないで欲しいですね。

 

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11月号 Z神話、再び

 いやー、ついに、ついに復活しましたねフェアレディZ!!北米でプロト案が提案されたり、東京モーターショーに出展されたりと、なにかと話題にことかかないZですが、ようやく市販化されました。はやくも北米では何台か見かけました。リア45度から見たスタイルがいいですね!トップからテールにかけてゆるやかに流れるライン、造形的に一体化したバックライトとバンパーがいいかんじです。S2000も一体型バンパーにして欲しかった・・・
 まずはハッチャンが夜の横浜をニューZでドライブ。歴代のコンセプトからしても、Zはギンギンのスポーツカーというよりも、みせびらかし要素の高いGT的スポーツカーですから、街に映えるかどうかというのは重要なポイントです。流麗なボディライン、歴代Zのデザインエッセンスを凝縮したようなディテール、そして誰が見てもスポーツカーというZのルックスは、しばらくは街の注目を浴びること間違いないでしょう。
 次はワインディングインプレ。なんといっても、ここが一番重要ではないでしょうか。久々の新型スポーツカー発売ということで、読者が一番気にしているのは、なんといっても公道で楽しく遊べるかどうかでしょう。結論から言うと、Zは高いスタビリティの元、安心してスポーツドライビング楽しめる車のようです。まあ、車重も結構ありますし、エンジンもトルク型なので、これは予想通りですね。エキサイティングな部分に欠けるといえばそれまでですが。。。
 そして恒例の筑波バトル。結果的には、フェアレディZがめでたくデビューWINを飾ります。ただし、実力的には2位のM3の方が上のようです。今回、特筆すべきはガンさん操る本気のS2000でしょう。2Lながら、3.5LのZ相手にガンガン食らいついていきます。S2000にスポットがあたるのは久しぶりですが、やはりこうしてみると基本性能の高さを再確認できます。ボクスターはカヤの外でしたが。。。
 スポーツカー冬の時代に、一筋の希望として誕生したフェアレディZ。ガンさんのコメントにあるように、決してピュアスポーツではありません。しかし、それは歴代Zも同じこと。むしろ、脚光を浴びることがスポーツカーの条件であるなら、ニューZは充分スポーツカーと言えるでしょう。個人的にはもっと切れ味の鋭いエンジンの吹けあがりや軽量化を期待したいところですが、ご存知の通りZのメインターゲットは北米ですから、ピュアスポーツ方面のバージョンが登場することはこの先もないでしょう。手の届くGTカー、それこそがZのコンセプトなのですから。

 

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12月号 音速の野獣


 思えば7年前、私がコンビニで初めてベスモを手に取った時の特集もスーパーカーバトルだった。”市販車最速はどれか!?”。当時車にそれほど詳しくなかった私にとっても、フェラーリ、バイパー、ポルシェといった世界を代表するスーパーカー達の優劣を決するこの特集は、当時の私には大金であった2000円をカウンターに払わせるに足る魅力を有していた。それが最初に購入したベスモだった。
 スーパーカーバトルに登場する車達は、どれも現実離れしている。当然、自身の車選びの参考にはなりえない。でも、”どれが一番速いのか!?”このいささか単純かつ子供じみた好奇心は、多くの車好きの心を捉えて話さないテーマであることに疑いはない。まさしく、サブタイトルどおり”男の白昼夢”だ。
 それでは、今回もバトルの順位に沿って1台づつ感想を述べていきたい。

1位 フェラーリF50
 ついにこのスーパーカーバトルに永年のディフェンディングチャンピオン、F40が姿を消した。確かに前回の鈴鹿バトルではF50に後塵を拝しているし、時代からしてもF50がフェラーリを代表するのは自然の成り行きだ。しかし、個人的にはCカーさながらのスタイリングや暴力的な加速等、最速スーパーカーの象徴たるF40が姿を消すのは少々寂しいところだ。F50はF40よりはるかに進化し、扱いやすくなっているらしいが、F40ほど危険な匂いをさせない、上品なところが多少迫力不足とも言える。もっとも、それはあくまで比較の問題であって、実際F50は他を圧倒する速さを持つことが今回も証明された。軽量、ハイパワー、そして官能的なエンジン・・・まさにスーパーカーの頂点に君臨するにふさわしい実力がF50にはある。この雄姿を見るだけで、今回のベスモを購入する価値はある。

2位 ポルシェGT2
 ターボで武装するポルシェは、NAモデルより頭ひとつ速い。こと速さという点においては、ターボモデルこそポルシェの本気と言える。そのポルシェの本気中の本気、それがGT2だ。文字通り、GTレースに出場するために存在する、ナンバー付のレーシングマシンそのまま。しかし、理尽くめのジャーマンスピリッツの結晶も、イタリアの狂気には及ばないらしい。車格からしても、GT2ではF50の相手はつらい。ポルシェパラノイアは、GTの登場を待つしかないだろう。

3位 ランボルギーニ ムルシエラーゴ
 アウディ傘下で新たに生を受けた新型ランボは、はたしてイメージ通りかなり角が丸くなった様子だ。ディアブロのような、理屈の通らない乱暴さや下品ともいえる暴力的なたたずまいは身を潜め、代わりに近未来的なスマートな概観と扱いやすさを身に付けた。たしかにマラネロがFRになって久しい今、ミッドシップV12という顧客層の開拓はけっこう見込めるだろう。アウディ傘下で品質や信頼性が向上するなら、それは多くのオーナーにとって望ましい進化だ。F50、GT2に次いで3位という結果も立派。しかし、個人的には日本人にはなじみにくいネーミングと相まって、もう少し猛牛らしい迫力のある概観とパフォーマンスを期待したいところだ。

4位 NSX-R
 以前、スーパーバトルで世界の強豪に食らいついていくNSX-Rを見たときは、日本を代表するスーパーカーの活躍に胸がすく思いがしたものだが、今回は正直見ているのがつらい。
 世界が次々と新たな刺客を世に送り出す中、ひとり時代に取り残された感は否めない。これは280馬力規制がうんぬんではなく、ホンダの姿勢の問題ではないか。メルセデスもVWも、大量生産メーカーでありながら、やはりイメージリーダーとしてのスーパーカーの存在の重要さを認識している。ミニバンで儲けるのも大事なことだが、スポーティーさをなくしたホンダは自らのアイデンティティを否定するのと同義だということを再認識する必要があると思う。

5位 ゲンバラ・ビターボGT500
 ノーマルでも充分に国産最速軍団を一蹴できる実力をもつポルシェターボに、さらにチューニングによりGT2並のハイパワーを植え付けたモンスターマシン。富裕層の欲望というのは、どうやら庶民の想像を越えたところにあるらしい。いや、むしろ価格帯が違うだけで、感覚的にはシルビアやGT-Rをチューンするのと同じ世界にあるのかもしれないが。
 今回のゲンバラビダーボは、どちらかというと一般道やアウトバーンでの快適性・楽しみに焦点を絞ったもののようで、バトルの結果こそ中盤に留まったが、当然実力的にはかなりのもの。もっとも、こういう車のオーナーはベスモを見ていないと思うが(笑)。

6位 ポルシェ911カレラ4S
 さすがに今回のライバル達が相手では辛すぎる。

 やはりスーパーカーバトルは楽しい。たとえ自分には縁のない世界であっても、いや縁がない世界だからこそ純粋に楽しめるのかもしれない。個人的には、冒頭で一般道を疾走するF50とムルシエラーゴが、初めて購入したスーパーバトルを彷彿させて良かった。浮世離れしたスーパーマシン達が、ふと現実世界に下りてきたような、それが夢ではないような気にさせるからかもしれない。国内ではミニバンやコンパクトが溢れ、スポーツカーは絶滅寸前だ。しかし、世界のメーカー達は、そんな日本市場を横目にみながら、着々とブランドリーダーたるモンスターマシンを世に生み出す準備をしている。エンツォ、カレラGT、ベイロン、SLR。まだまだ捨てたもんじゃないようだ。

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